マネージメント力について
私の愛読書の一つはPFドラッガーの「非営利組織の経営」です。
皆さんご存じのとおり、ドラッガーといえばマネージメント、マネージメントといえばドラッガーとよばれるほどです。この本はドラッガーの80歳の時の本で、非営利組織について世界で初めての作品であり古典と呼ばれるものです。その内容の新鮮さには、今でも驚かされます。
先日の当法人の経営会議で、参加者には是非読んでいただくように勧めました。当法人だけでなく、多くの社会福祉法人やNPO法人等非営利の団体のリーダーの皆さんもお勧めしたいと思います。私自身これまでこの本を繰り返し読ませていただきました。そのたびに多くの気づきをもらい、愛泉会の経営にも参考にしてきました。
この本は非営利組織の目的は「人と社会を変えること」から始まります。
愛泉会に置き換えると障害のある利用者を市民とすること、地域社会をやさしく変えることであるということに置き換えることができます。そのためにはミッションである法人の理念や方針は行動本位であることが重要であり、理念は壁に掲げているのではなくそれを実際に行動につなげる必要があるというわけです。その後もこの本にはリーダーの責任について、マーケティングや資金源開拓について、人事や理事会のあり方、そして組織の作り方、そして自らの成長と多くの興味深い内容がつづきます。
私たちは多くが支援職や事務職として入職して利用者支援や会計にあたってきました。
もちろんそれが基本ですが、経営者や管理者には利用者ご家族が必要なサービスを創出することが求められています。そして、事業縮小や倒産が当たり前となった激しい競争の福祉業界のなか誠実に業務にあたっていただいている多くのスタッフを守っていくには、これまで以上の発想や行動力、そして工夫が求められます。
是非手に取ってご一読ください。