利用者理解について
昨日、山形県支援スタッフ部会があり、県内から40名を超える
皆さんに集まっていただいた。私の話と「はながさホープ隊」による
知的障害や自閉性障害の疑似体験があった。ホープ隊はお母さん
や先生方が立場を超えて利用者理解を広げるため頑張っていただいてい
る。利用者をより深く理解するには客観的なアセスメントが重要であるが
私たち支援者の体験的、共感的理解が土台となる。
利用者の声にならない想いをくみ取り、利用者やご家族のつらさや悩み
や不自由さに共感する必要がある。
そのためには疑似体験は有効な一つであると思う。
話題は変わるが少し前にぎゃらりー「ららら」で愛泉会の利用者の作品
が「わくわく表現の泉展」とのタイトルで開催された。
そこには向陽園から30年を超える時間付き合ってきた利用者の作品が
多くあった。一つ一つの作品を見て、彼らの一途な思いやこころの純粋
さ、美しさ、素直さそしてエネルギーにあふれた作品に大きな感動と
気づきがあった。
私はどこを見て何十年も彼らと付き合ってきたのだろう。本当の姿を
理解していなかったのではないか?
自らを振り返る良い機会となり彼らの価値の再発見となった。
アートは彼らの強みを現す有効な方法であることを再認識した。
彼らのこころを大切にする取組につなげたい。