社会福祉法人 愛泉会

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井上 博の「行雲流水」

やまゆりの日の集いに参加して

先月の26日に神奈川県横浜市で行われたやまゆりの日の式典に参加した。

驚愕の事件発生から3年が経過したが思い起こすたびに複雑な想いが湧き

上がってくる。

7月22日の全国施設長会議において日本協会としての決意や声明を述べ

させていただいた。

亡くなられた19名の利用者の無念さを思う時、協会会員施設で発生した

事件であること又加害者が元職員であったことの重さを私たちは決して忘

れてはいけないと思う。

今でも優生思想という考え方、匿名報道であったこと、入所施設と事件と

の関係性等私たちはこの事件から多くのものを学び次の世代に伝える義

務があると思う。岡山県や京都で研修会や集会が開催される計画が予定

されており全国に広がることを期待したい。

東京大学の福島先生がなさったように犠牲となられた19名お一人おひとり

に違った色の献花をされたような心情を学びたいと思う。

私にできることはと考えて年に一度は事件が発生した現場で黙とうさせて

いただくことにしている。その際は時間が許される限り片道1時間以上を

要するがJRの相模湖駅から徒歩でお伺いすることにしている。彼らの無念

さを体に刻むために。

集会の最後に神奈川県の職員から今後のやまゆりの再建に向けたお話が

あった。

意思決定支援を大切にしているという。その中で120名の利用者の意思は

110名が入所継続を希望され地域での生活を望まれるのは10名であるとの

こと。????

昨年度当法人と東北福祉大との調査では全く逆の結果であった。地域に

移行しての満足度は9割を超えた。ことばを発することの難しい利用者の

意思の汲み取りについて、体験の提供が必須だと思うのですが皆さんどう

思われますか?