カナンの園年度末研修に参加して
このたび3月17日に開催された岩手にあるカナンの園の年度末研修に参加させていただき多くの気づきや学びをいただきました。
研修の前日に各事業所を見せていただきました。「小さき群れの里」という障害者支援施設は廃止となりすべての皆さんが地域でのグループホーム生活や家庭生活に移られていました。
また、労働を大切にされた実践では就労Aや就労Bに多くの障害の重い人も所属されパン作りやリサイクル活動に参加し大変な成果をあげられていました。
生活介護事業所においてもアート活動やせんべいづくりといった特色のある活動が行われていました。近年新しくされたという教育の場である三愛学舎は木のぬくもりを感じられるとても落ち着く空間でした。カナンの取り組みは全国屈指の事業所であることを再確認いたしました。
その他グループホーム建設等にあたって住民の反対がなかった話や東京都の都外施設については岩手県には一カ所もなく、それは当時の県の上層部の判断だったとのことを知り大変驚きました。
カナンの園の実践はどんなに重い障害のある利用者も例外なく地域で普通に暮らし、生産活動に参加するために支援現場では様々な工夫がありました。一方で利用者の高齢化や人材確保は共通の課題として理解できました。
カナンの園をモデルとして私たちの実践をさらに向上していきたいと強く思う研修会となりました。