社会福祉法人の経営とは
山形は満開の桜の花も散り始めていますが私の家の前の桜はこれからです。個人的には山形県縦断駅伝大会が始まっており
昔の中長距離選手としてはその結果がとても気になっています。そして農作業に精をだしたり、野にらやふきのとうはじめ
多くの山菜を採って味わったりしています。自然はなんと豊かで素晴らしいのでしょう。
色も香りも味も多様で豊かでそして足元の何気ない草木に見とれて日々を過ごしています。
さて、愛泉会のブログへのスタッフの投稿も多く大変うれしい限りです。個人情報に十分留意しながら競い合って大いに発信いたしましょう。
さて、社会福祉法人のあり方が問われていています。先日おいでいただいた仏子園の雄谷理事長もあり方検討委員のメンバーです。
問題になっているのは一つは税金。国もお金が不足する中で企業やNPO法人等多くの皆さんが事業を展開する中で社会福祉法人だけが税金を払わないのはおかしいというご指摘です。そして社会福祉法人が持っているお金「内部留保」の額が多すぎると問題となっています。イコールフッティング論として議論の的ですが内部留保が少ない当法人は残念ながら関係のない話です。
もう一つは地域貢献、地域貢献とは一体何かとの議論もありますが利用者の本当の願い、ご家族の願いに敏感で柔軟に対応していくことが求められています。措置時代の経営感覚では困難な時代です。障害福祉分野であればもっともっと地域で暮らし活動する仕組みに変えていく必要があります。誰のための事業なのか求められる必要なサービスを提供しているか?常に点検してまいりましょう。
そして情報公開です。実績報告や財務諸表、定款の公開等は当然のこととして例えば第三者評価の公開さらには苦情対応等の内容、リスク対応、職員研修等の情報が公開が求められています。支援の内容やサービスの中身が問われる時代です。
さらに法人の規模の拡大です。特に障害福祉を担っている法人は小規模のところが多く、スタッフの待遇や専門性の確保等の
ためには法人はある一定規模は必要であるとの論理です。しかしそれぞれの法人には歴史や理念が違い合併等で対応するのは困難なことが多いと思います。それぞれの独立性を担保しながら地域にとって不可欠な事業所となるために緩やかな連携が求められる時代であると思います。
当法人はスタッフ数180名、予算規模7億8千万程度となり県内の障害者関係の法人としては比較的規模の大きい法人となりました。
そして最後に法令遵守の仕組み今年一年当法人の理事会は規則や規定の改正に多くの時間を取りました。そして事業規模はどのあたりまでの問いに答えるために法人事業の中長期計画を作成しています。両方とも外部コンサルテーションを受けながらの見直し作成となっています。
私としてはあまり得意でない分野ですがしっかり学び対応してまいりたいと思います。「新しい酒は新しい皮袋に」の通り新しい器が求められています。
いよいよゴールデンウィークですが法人事業は休みなしです。でも足をとめて原点を確認し、利用者の可能性や自然の美しさを満喫する時としたいと思います。