人生を支える支援
「人生を支える支援」という言葉は尊敬する神奈川県にある同愛会
の理事長高山和彦先生の講演でお聞きしました。
お聴きした当初はピンときませんでしたが最近その言葉の意味や
重さを実感します。愛泉会は今年で30年を向えますが多くの方々が
グループホームでお住まいです。
前職からお付き合いのある人は40年にもなります。障害のある利用
者お一人お一人の人生と共にすることとなるのです。
昨日、当法人を30年にわたって利用されたIさんが70歳近くになり
これまで過ごされたグループホームから高齢施設に移られるとのこ
とで挨拶にきてくれました。Iさんとの多くの思い出が走馬灯のよ
うにかけめぐりました。向陽園に20年を超えて入所されそれから
グループホームの生活を送られました。
Iさんと交わした会話「向陽園にもどらない?」
「絶対行かない」
又体があまり丈夫でなく生活習慣病をもったIさんにいつも話かけ
ていたのは「100歳まで生きらんなねな」いつも笑って
「そればっかり」と返してくれました。
しかし私としては真剣でした。障害をお持ちで体の弱いIさんには
100歳の人生への挑戦ががふさわしいと思ったからです。
全国でも障害のある利用者の高齢化が課題となっています。
山形県では障害のある利用者の高齢化の検討委員会が開かれており
も委員として加えていただき議論の最中です。
高齢期をどう支えるか、その前の成人期を地域の中で多くの人と
関わりながらいかに充実した日々を人生を送ってもらえるかの大
きなポイントです。
人生を支える支援。障害のある利用者の皆さんの人生が充実した
ものになるように英知をしぼり、皆さんで協力いたしましょう。