社会福祉法人 愛泉会

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井上 博の「行雲流水」

日本協会政策委員会に参加して

今年度日本協会の理事職をおおせつかって政策委員会と調査研究委員会を担当することとなった。

新米の理事では断ることもできず参画させていただいている。

私は政策や調査研究は自分の中ではあまり得意な分野ではない。

どちらかといえばこれまでやっていた月刊誌「さぽーと」の編集や人材育成委員会そして人権倫理委員会で

自分なりに貢献できればと思っていた。

特に日本協会の政策委員会については全国の皆さんの期待度や関心も高く委員会のあり方や運営方法について多くの注文があると思われる。

委員には全国で知的障害福祉の分野で先駆的に実践されている有名人が顔を揃えている。

それにしても議論のスピードは早い。7月で報酬単価改定に向けて団体ヒアリングの議論はおわり次年度の予算要望や

総合支援法の3年後の見直し規定についての議論が始まる。どうも私の頭では着いていけないスピードである。

長年知的障害のある利用者とお付き合いさせてもらって彼らにはゆっくリズムが良く似合う。

日々余裕のない気忙しさのなかで動き回るスタッフにもっともっと落ち着いて自分たちを見るように彼らは語りかけているように思う。

もっと時間をかけて、もっとよく自分たちをみて、もっとゆったりと付き合ってよと言っているようだ。

彼らの幸せを保障しようとする制度がこんなに気忙しく頻繁に変わる仕組みは本物だろうか?

常勤換算、日割りの単価、コンピューター判定をベースにした障害支援区分、全利用者へり計画相談作成等

余裕のない制度設計が続く。スタッフには専門性を高める思考の時間が用意されてはいない。

知的障害のある利用者が地域で普通に生活できるように彼らのペースにあったゆとりのある人権の擁護を基本とした制度設計を現場から提案したい。