茫然自失
昨日山形県知的障害者福祉協会事務局長渋谷博夫さんのご葬儀がご自宅のある長井市で執り行われた。
この3年間福祉協会の仕事をご一緒することができやり取りも最も多かった。
5月9日に東北地区知的障害者福祉協会の会議が仙台であり一緒した後ご自宅に戻られた後倒れられ帰らぬとなってしまわれた。
県内外から福祉協会関係者も多数弔問においでいただきありがとうございました。
突然のお別れから4日経過したがいまだに実感がなく渋谷さんが現れるような気がする。ここ数日は私自身の
心が揺れ、茫然自失の状態が続く。私が渋谷さんにどれほど依存していたかが思い知らされる。
それにしても素晴らしい人であった。
山形県社会福祉事業団で施設長を務められ、民間法人の施設長の打診があったが断られて県協会の事務局長に
就任頂いた。
ご就任頂いた後県協会の活動は飛躍的に向上した。加盟施設は増加し、生活サポート協会との連携で専任の事務局体制が
でき、被災地支援や育成会との連携による本人活動、他団体との連携による政策要望、圏域ごとの権利擁護セミナーの開催
そして今年からは新たに支援力向上セミナーや差別禁止条例にむけて動きたいとの計画であった。
当法人の評議員や第三者委員を務めていただきいつも的確なご助言をいただいた。
障害の重い人も地域で生活するという愛泉会の取組が成功することが大切といつも励ましてくれた。
社会的に弱い立場の人を思いやるやさしい心、だれにも分け隔てなく熱心にうなづきながら人の話を聞く姿勢、世の不条理にたいする怒り、深い思索と構想力、素早い行動力、花を手入れする柔和な眼差し、そしてたぎるような情熱と高い志。
知的障害のある利用者の福祉の向上に命をかけた渋谷さん。お疲れ様でした。本当にありがとうございました。
いつまでも悲しんでばかりはいられない。悲しみを乗り越えて、渋谷さんの想いの実現に努力したい。合掌