blog庄司園長の部屋

NPO法人結さん「ぽこ・あ・ぽこ」オープンおめでとうございます

私は、当法人のスタッフから、「冠婚葬祭に行ってはいけない職員No1」と言われています。冠婚葬祭には、言ってはいけない言葉、禁句がありますが、極度のあがり症で、人前に立つと頭が真っ白になり、言ってはいけない言葉を言ってしまったりするからです。学生時代の友人の結婚式に招待していただき、お祝いのスピーチを頼まれた時も、お嫁さんの名前を間違い、大ひんしゅくを買いました。その結婚式で、お嫁さんの親族から無視されたのは言うまでもありません。お嫁さん側の親族からのお礼の言葉やお酌はありませんでした……。

さて、先日、NPO法人結さんが開設された放課後等デイサービス・自立訓練(生活訓練)事業の事業所「ぽこ・あ・ぽこ」の開所式があり、当法人の常務理事の代理として出席させていただきました。常務理事の部屋「行雲流水」でも新聞記事「こぼれた砂」のことが何度か紹介されていましたが、結さんも「ぽこ・あ・ぽこ」を開設するまでには、大変苦労をされたようです。当初開設を予定していた場所では近隣住民からの反対運動を受け、そしてそれに代わる候補地を見つけたと思ったら「市街化調整区域の問題」……。昨年初めには、当法人がグループホームの開設を計画していた敷地の中に事業所を建設するということで、設計図面まで完成したのに、計画の思わぬ頓挫。はたで見ていて、「開設は無理だろう」と感じられる場面が幾度かありましたが、強い信念と情熱で、開設の日を迎えられました。笹原理事長様はじめ役職員の方々には、本当に「スタンディングオベーション」です。場所は、上山市弁天2丁目。建物は、2階建てで、1階が自立訓練、2階が上山市内では初の放課後等デイサービスです。

笹原理事長様をはじめとする役員の方々が「ぽこ・あ・ぽこ」の開設に情熱を傾けてきた原動力は、ご自身が障がいを持つ子供の親として感じた、「事業所、サービスの使い勝手の悪さ」と「誰が主体かわからない事業所運営への疑問」、誰かがこの現状を打破しなければならないという使命感、のようです。同じ圏域内で事業を行うものとしては、耳が痛いことですが、現状に甘んじることなく、改善していくのが事業所の役割、我々もまた皆さんの意見をお伺いして、「一歩一歩」改善していきたいと思います。

最後になりますが、当日は、当然のようにお祝いの言葉を噛んでしまいましたが、途中で利用者の方の合いの手をいただき何とかスピーチを終えることができました。