意思決定支援ガイドブックについて
このたび日本知的障害者福祉協会から意思決定支援ガイドブックが
発刊された。これまで意思決定支援特別委員会で議論してきたことが
形になり皆様に手に取っていただけることを大変うれしく思います。
私たちの知的障害福祉現場で聞かれる最も多いスタッフのやり取りは
「Aさんは何を求めているのかな?」「Bさんの行動はなにをあらわし
ているのだろう?」「Cさんはあの時はこうだったので今はきっとこ
う思っているのでないかな?」「Dさんのあの表情はきっと寂しいんで
ないかな?」「Eさんきっとあの人が苦手でイライラしているのかな?」
「Fさんがおこっているのは体の調子が悪いのかな?」現場に飛び交う
スタッフの言葉は利用者の想いを探り意思決定を促す言葉がけが圧倒的です。
特に言葉で表現することができない利用者の行動や表情から想いや
要望や願いを感じ取ることが私たちの最も日常的で本質的な仕事です。
意思決定支援ガイドフックは支援者に新たな気づきをもたらして
支援現場の質があがってくれれば本当にうれしいことです。
私の願いは意思決定支援が小さな限られた関係や空間の議論にとどま
らず障害のある方が地域で自分の意思によって普通に生きることができ
るようになることです。
ソーシャルワーク実践によって彼らの可能性がさらに開かれ障害のある人に
優しい社会に変えていくようなダイナミックな取組になること願ってい
ます。 どうぞ手に取ってみていただきご意見をお寄せください。
田口委員長や小沢先生、そして事務局の三浦さんはじめ多くの皆さんのご
労苦に心より感謝申し上げたいと思います。