きざしとまなざし公募展2024
きざしとまなざし公募展2024
障がいのある人たちをとりまく環境には、表現の「きざし」があり、その表現に寄りそう「まなざし」があります。障がいのある人たちの表現は、このような相互の関係性でかたちづくられているともいえます。この公募展をきっかけに、障がいのある人たちの表現(=「きざし」)が、それを鑑賞するみなさんの「まなざし」、そしてその先に開かれた社会の「まなざし」へと広がっていく機会になればと思います。表現の「きざし」と、それに寄りそう「まなざし」を是非ご体験ください。
日 時: 2024年10月31日(木)~11月13日(水) ※11月5日(火)休館 10:00~16:00
会 場:悠創館 展示室1.2(山形市大字上桜田366)
主 催:やまがたアートサポートセンターら・ら・ら
共 催:山形県
●きざしとまなざし公募展2024
山形県出身または在住の社会において何らかの障がいのある方から公募した172作品を、作品の背景を語るまなざしコメントと共に展示します。また、表現のきざしとそれに寄り添うまなざしをテーマに審査を行い、きざしとまなざし賞1点、山形県知事賞1点、審査員賞5点、入選20点を選出しました。入賞入選作品は審査員のまなざしコメントも合わせてご覧ください。
きざしとまなざし賞「みち ミチ 道」齋藤 芳一山形県知事賞「デザート、スイーツと国旗です パート1」川村 佳祐
審査員 瀬尾 夏美賞「めぐり すすむ まいにち」小林 遼平
審査員 ハルケンLLP賞「日々の絵 2024」横澤 洸貴
審査員 岡部信幸賞「お父さん」HIDE
審査員 吉田勝信賞「My Fashion~Part2~」佐竹 佑紀+デイサポート天花の仲間たち
審査員 永岡大輔賞「まーめいど、トイストーリー、リトルマーメイドのやつ、ドラエモン、シャケ、カレーライス」児玉 玲央奈
審査員
瀬尾 夏美(アーティスト)
土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。陸前高田市を拠点とした制作を経て、2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを立ち上げる。著書に「あわいゆくころ 陸前高田、震災後を生きる」(晶文社)がある。
ハルケンLLP/アイハラ ケンジ(アートディレクター・デザイナー)、三浦 晴子(キュレーター・フォトグラファー)
山形出身の画家・スガノサカエ(1947-2016)のマネジメントをきっかけに、2012年に結成された二人組のチーム。展覧会のキュレーションや構成・デザイン、アーティストブックの企画・制作・出版、アーティストマネジメントなど、幅広く活動を展開している。
岡部 信幸 (学芸員・山形美術館副館長)
山形県上山市出身。1988年人文学専攻科修了。学芸員として齋藤茂吉記念館に5年間勤務の後に山形美術館へ。郷土の作家からロシアア ヴァンギャルドまで、幅広いジャンルの企画力に定評がある。
吉田 勝信 (採集者・デザイナー・プリンター)
山形県を拠点にフィールドワークやプロトタイピングを取り入れた制作を行なう。近年の事例に海や山から採集した素材で「色」をつくり、現代社会に実装することを目的とした開発研究「Foraged Colors」や超特殊印刷がある。趣味はキノコの採集および同定。
永岡 大輔(アーティスト)
1973年山形県生まれ、横浜市在住。Wimbledon School of Art修士修了、現在横浜と山形を拠点に活動している。記憶と身体との関係性を見つめ続けながら、創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや、鉛筆の描画を早回しした映像作品を制作する。現在では、新しい建築的ドローイングのプロジェクト『球体の家』に取り組みながら、我々の日常を取り巻く様々な側面を検証し、活動を展開している。
同時開催
●やまがたのきざしとまなざし 2024
この企画展は、山形県内の障がいのある作家の表現(=「きざし」)と、それに寄りそう「まなざし」に焦点をあてて2018年度から継続し7回目になります。今回は、前年度の県内公募展の入賞作家から4名をピックアップしました。作品と共に、寄りそう人の言葉、審査員コメント、ポートレートなどを展示します。作家を取り巻く環境から、寄りそう「まなざし」を感じていただければと思います。何気ない日々のなかにワクワクするような、表現のきざしをみつけるチカラ(=まなざし)がうまれることを期待します。
表現する人×寄り添う人/関係性
01奏さん×史枝さん/娘と母
02太田 裕幸×辻美和さん、佐藤愛美さん/福祉事業所の利用者と職員
03粕谷 聡太さん×宮澤恵子さん/特別支援学校の生徒と給食の先生
04小林遼平さん×岡崎もといさん/福祉事業所の利用者と職員
取材協力:社会福祉法人愛泉会 向陽園、山形県立村山特別支援学校 山形校、社会福祉法人月山福祉会 スローワーク新町
主催、企画、取材:やまがたアートサポートセンターら・ら・ら
企画、アートディレクション、取材(撮影)、編集、デザイン:halken LLP
●公募展入賞作品+やまがたのきざしとまなざし2024巡回展のお知らせ
米沢市民ギャラリーナセ BA(米沢市中央1-10-6):2025 年1月 11日~19日
イベント
●ギャラリートーク
ゲストの審査員のまなざしコメントをお聞きしながら展示作品を鑑賞しませんか?
11月 7日(木)10:30~11:30 ゲスト:ハルケンLLP(アイハラケンジさん、三浦晴子さん)、吉田 勝信さん
11月11日(月)13:30~14:30 ゲスト:瀬尾夏美さん、岡部信幸さん、永岡大輔さん
※後日YouTubeで配信します。詳しくは11月15日以降、やまがたアートサポートセンターら・ら・らのホームページhttps://www.y-aisenkai.com/info/lalala/をご覧ください。
●おめでとう&相談day 要予約
内 容:審査員が展示室に滞在し、入賞者には個別に賞状をお渡しします。作品についてのコメントを聞いたり、活動について相談したいことなどありましたら、この機会にお話してみませんか。
審査員の滞在日程
11月4日(月祝)13:30~15:00 三浦 晴子さん 、11月7日(木)13:30~15:00 吉田勝信さん
11月8日(金)10:30~12:00 岡部 信幸さん、11月9日(土)10:30~12:00 永岡大輔さん
11月10日(日)13:30~15:00 瀬尾 夏美さん、11月12日(火) 13:30~15:00 アイハラ ケンジさん
ワークショップ
●「らららな世界をひろげよう」
日時:公募展会期中いつでも
対象:どなたでも参加できます(お子さんの場合は保護者同伴)
会場:悠創館展示室
内容:いろんな素材を手で触れて、形や大きさ、質感を感じ て「ら・ら・ら」の世界を広げみよう。シールやスポンジなどで好きな形を作って壁を楽しく変身させましょう! 企画:石沢惠理(東北芸術工科大学専任講師、ワークショップデザイナー)
コラボレーション企画
●山形東高校探究科×デイサポートたんぽぽ工房
1日限定ワークショップ「はじめまして! アートで楽しく つながろう」
日時:11月4日(月祝) 11:00~15:00
対象:どなたでも参加できます(お子さんの場合は保護者同伴)
会場:悠創館展示室
内容:丸やハート形のカードに自由に絵や文字を描いていただき、それをつなげて一つの作品にします。アートをきっかけにして、普段会わないようないろんな人が「はじめまして!」と楽しくつながれたらと思います。
●東北芸術工科大学総合美術コース×児童デイサービス月のひかり
作品展示「ひとつの居場所に、ひとりひとりそのまんま」
児童デイサービス「月のひかり」に学生が訪問し、子供たちと関わり合いながら制作した作品を展示します。
学生よりメッセージ『月のひかりでは「みんなそれぞれが他人に合わせず自分らしさを全開に!それでも月のひかりというひとつの場所で同じ時間を共にしている」様子がとても印象的なものでした。自由ながらも、どこかまとまりを感じる。そんな作品を制作したいと思い、それを作品で表現しました。』
関連企画展
●きざしとまなざし4県交流展(福島・新潟・宮城・山形)
福島、新潟、宮城、山形より、きざしとまなざしを感じる作品8点を招待作品として展示します。
会場:ぎゃらりーら・ら・ら(山形市諏訪町一丁目2番7号)
会期:2024年10月28日(月)~12月8日(日) 10:00~17:00
会場:ぎゃらりーら・ら・ら (山形県山形市諏訪町一丁目2番7号)
●やまがたアートサポートセンターら・ら・ら/ぎゃらりーら・ら・らとは?
社会福祉法人愛泉会では、2011 年に「ぎゃらりーら・ら・ら」を開設、2016 年「やまがた障がい者芸術活動推
進センター」、2020 年「やまがたアートサポートセンターら・ら・ら」を設置し、障害のある人の芸術文化活
動のさらなる充実のため「相談支援」「人材育成」「ネットワークづくり」「発表機会の創出」「調査発掘・発
信」に取り組み、活動を通して、新たな価値創造の発信を続け、互いを尊重し理解しあえる包容力のある地域
社会創造を目指します。
●悠創館へのアクセス(山形市大字上桜田366)
http://park.montedio.co.jp/yuso/access.html
【電車】JR山形駅から山交バス芸術工科大学前行きで終点下車、徒歩10分
【車】山形自動車道山形蔵王ICから約12分。東北中央自動車道山形上山ICから約13分
●お問い合わせ、お申込み先 :やまがたアートサポートセンターら・ら・ら
〒990-0033山形市諏訪町一丁目2番7号
TEL/023-674-8628 FAX/023-664-2118 E-mail/g.lalala@y-aisenkai.or.jp