ぎゃらりーら・ら・ら

ぎゃらりーら・ら・ら

ぎゃらりーら・ら・ら

ぎゃらりーら・ら・ら スタッフブログ

蜻蛉 ご挨拶

蜻蛉(飯野拓海)

生年月日=1999年4月14日
出身地=山形県西川町水沢
最終学歴=山形県立山形盲学校理療科中退
2019年より東北リレーションシップに参加
2021年より特定非営利活動法人輝色に入社

この活動に対する取り組みについて
私はAIで絵を描けることは知っていました。
しかし、元来美術というものにあまり興味を持ってこなかったので、範疇にはありませんでした。
23年の秋ごろにAIを使った絵を展示するために描き始めましたが、正直私はあまり乗り気はしませんでした。それは、芸術は人が1から作り上げてこそ芸術で、AIが出力したものはAIが描いたものであって、わたしたちが描いたものではないと思っているからです。
この気持ちは今も変わってはいません。
ですが、目が見えないということは完全な絵を描くことはほぼ不可能に近いです。
しかし、AIに手伝ってもらうことで視覚障害があっても芸術を楽しめることがわかりました。
この展示会で展示されている絵は私が描いたものではありません。AIが描いたものです。
私が行なっているのはただAIに対して指示をしているだけです。
そのため、私が作ったとは言いません。
しかし、この取り組みで私は新たな楽しみ方を見出しました。
キャプションを面白くすることです。普通、キャプションは絵に対する説明が基本ですが、私はキャプションで問題提起をしたり、時には毒付いてみたりと感情のままにキャプションを書いています。
意外とこれが自分でも楽しいのです。
私はもともと文章で遊ぶのが好きでしたので、このスタンスでプロジェクトに関わることでさほど苦にもならなくなりました。
また、改めて文章で遊ぶ楽しさをこのプロジェクトで再確認できました。
これから人類はAIを多用するようになるでしょう。その中で、芸術分野にもAIが浸透してきます。
AIが作ったものをあたかも自分が作ったもののようにいうのはあまり好ましくないと私は思います。
それは最初から最後まで自分の手で作り上げている芸術家に対して失礼に値するからです。
今後の私たちはAIとの関わり方やAIが出力したものに対しての自分のスタンスについて本格的に考えていかなければいけないでしょう。
AIとともに芸術作品を制作するのは何も悪いことではありません。
私たちのように障がいのある人々が芸術作品を完成させるのは不可能に近いです。
そんな時にAIの力を借りることで、作品を完成させやすくなります。
しかし、純粋な芸術家に対して敬意の念を忘れてはなりません。
これらを踏まえてAIを活用していかなければならないと私は思います。
読了ありがとうございました。